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医療法人匡慈会 伏虎リハビリテーション病院

医療情報

『 骨粗鬆症 』について

骨粗鬆症は骨が構造上もろくなり、骨折しやすくなる病気です。
転倒や骨折を予防することが、骨粗鬆症治療の最大の目的です。

骨

腰

骨粗鬆症が進行し、骨がもろくなると骨折しやすくなります。
骨折する部位として多いのは、背骨
(胸椎・腰椎)と手首、腕の付け根の骨、足の付け根の骨(大腿骨近位部)です。

新聞

特に、大腿骨近位部骨折では、要介護状態になる原因の1つとなりますが、この骨折の85%は、転倒が直接的な原因となって生じています。
背骨の骨折は、背中や腰が丸くなる、痛みが出るなど、生活の質を低下させ る要因となります。また、寝たきりの原因の3位です。


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骨粗鬆症の治療は、骨折を予防し、寝たきりを防ぎ、健康寿命を伸ばすことが可能となります。

 

【骨折をして寝たきりになった場合の医療費について】
~大腿骨頸部骨折で入院・手術した場合の費用は~
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このような症状がでたら注意しましょう

ばばあ

【検 査 と 診 療 に つ い て】

骨粗鬆症の診断では、下記の骨密度検査により、骨密度の測定を行い腰椎や胸椎のレントゲン撮影により、骨の状態や骨折の有無を調べます。
また、血液検査や尿検査により、骨の代謝状態や質も調べます。

✦骨密度の測定法

骨密度とは、骨の強さを判定するための尺度の1つです。

✦骨密度の測定法

骨密度とは、骨の強さを判定するための尺度の1つです。
DXA(デキサ)法
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エネルギーの低い2種類のX線を使って測定します。全身のほとんどの骨を測ることができます。腰の骨(腰椎)や太もものつけ根(大腿骨近位部)の骨密度を正確に計測できます。
超音波法
足つっこむ
かかとやすねの骨に超音波をあてて測定します。
MD(エムディ)法
手置く
X線を使って、手の骨と厚さの異なるアルミニウム板とを同時に撮影し、骨とアルミニウムの濃度を比べることによって測定します。
※当院で使用しています。

当院では、レントゲン撮影によるMD(エムディー)法で骨密度測定を、行い、採血により骨の代謝をみて、診断しています。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

【予 防 と 治 療 に つ い て】
骨粗鬆症は予防が大切です。運動と食事(栄養)がその基本です。

✦予
①食事療法
特に重要なのは、カルシウムの摂取ですが、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨の形成を助けるビタミンK、その他必要な栄養素をバランスよく摂取することが、重要です。
②運動療法
骨密度と骨質を改善することで、転倒しにくくなり骨折の防止につながります。

また生活習慣病の予防が、骨粗鬆症のリスクを抑えることがわかっています。当院では,生活習慣病に関するチェックも行います。

✦治
基本的に行われるのは、薬物療法です。
検査結果に基づき患者さまの状態に合わせて、内服薬や注射薬などから、適切な治療薬を用いて行います。
骨密度が若いころに比べて、70%以下になってきた場合に、治療が必要となります。

骨粗鬆症の原因は、年齢によるものがほとんどですが、治すことのできる病気です。

【骨折のリスクをFRAX(フラックス)でチェックできます】

FRAX(フラックス)はWHO(世界保健機構)が開発した「骨折リスク評価法」です。40歳以上の方が対象で、この評価法を用いると、その方の今後10年間の骨折リスクの診断が可能になります。

WHOのホームページにアクセスし、12個の質問に答えると、ご自身の10年以内に骨折する確率(%)が、自動的に算出されます。FRAXは、医療現場でも、薬物治療を始めるかどうかの判断に使われることがあります。
チェック項目の1つ「大腿骨頸部の骨密度」については、体格指数(BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))を入力しても判定が可能で、骨密度の測定が必要無いというのも特徴です。
FRAXで骨折リスクが高く出て心配な方は、医療機関を受診されることをお勧めします。

 

◆FRAXの質問項目
●年齢
●性別
●体重
●身長
●骨折歴
●両親の大腿骨近位部骨折歴
●現在の喫煙の有無
●現在のステロイド服用、あるいは過去に3ヶ月以上の服用の有無
●関節リウマチの有無
●I型糖尿病、甲状腺機能亢進症、45歳未満の早期閉経など骨粗鬆症を招く
病気の有無
●ビール換算で毎日コップ3杯以上のアルコールを飲酒するかどうか
●大腿骨頸部の骨密度(またはBMI)

➡ WHO 骨折リスク評価ツール(http://www.shef.ac.uk/FRAX/tool.jsp?lang=jp)

 

 

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