第1回 多職種合同グループワーク
和歌山市第3在宅医療介護連携推進センターでは、毎年、医療・介護・福祉等関係者の方の情報交換、共有を深めることを目的に「多職種合同グループワーク」を開催しています。今年度は、昨年度の2月のワークで皆様からの「こんな多職種合同グループワークがしたい!」というご要望をもとに、企画しました。
第1回目は、5月18日(土)に「在宅医療・介護の現場での口腔ケアのお悩みを解決しよう!」と題し、一般社団法人 和歌山県歯科衛生士会 副会長の稲垣厚子様にご講演いただきました。口腔の機能や認知症やがん等、全身の健康との関係についてお話いただき、スポンジブラシと口腔ケア用湿潤ジェルを使って、汚れの除去の方法をみんなで体験しました。
続いて、こじまデンタルクリニック 院長 小嶋允郎先生から和歌山県が発行している冊子「歯あわせ(しあわせ)体操」についての解説と、おいしく楽しく安全な食生活に欠かせないお口の健康をはかる重要性について紹介していただきました。
グループワークでは、在宅医療・介護の現場での口腔ケアのお悩みや成功例、困難な事例について活発な意見交換がなされ、「口腔ケアの重要性を理解し、自分の専門性を活かして関わることができるとわかり、モチベーションが上がった。」「多職種連携の大切さがわかった。」という意見が出ました。
講師の講評では、口腔ケアを拒否される場合、認知症や口腔内の感覚異常などの痛み・心理的な要因など、その方なりの理由があることに触れ、「気持ちに寄り添い、会話しながらコミュニケーションをとりながら信頼関係を構築する」大切さについて話され、「口腔ケアを続ければ確実に健康度は上がり、QOLは向上します。口腔のトラブルやケアが困難な時は、まず歯科・歯科衛生士との連携につなげること。そこから始まります。」と強調されました。和歌山県歯科衛生士会では、口腔ケアの技術や必要性の啓発など、施設での研修や実習も可能なので、お気軽に相談してほしいとお話しされました。
終了後、伏虎リハビリテーション病院主催で懇親会を開催し、ざっくばらんに交流を楽しんでいただきました。
次回は、8月22日(木)和歌山ビッグ愛4階 和歌山市医師会大会議室で開催予定です。詳細は追ってご案内いたします。