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医療法人匡慈会 伏虎リハビリテーション病院

6月21日(金)伏虎リハビリテーション病院学習会「多文化交流の現状と課題~働く仲間は多国籍♪ 外国人採用の実際と対応を知ろう~」

2019年06月26日 UP

621日(金)和歌山市第3在宅医療介護連携推進センター主催「多文化交流の現状と課題~働く仲間は多国籍♪ 外国人採用の実際と対応を知ろう~」と題して、第2回「伏虎リハビリテーション病院学習会」を開催いたしました。

学校法人 東海学園 和歌山外国語専門学校 理事長代理 坂本 太先生を講師に迎え、和歌山における外国人の受入れ状況と海外人材に対する考え方、看護師・介護福祉士の養成や雇用方法についてお話しいただきました。 

「よく海外人材の雇用について聞いた時、『外国人はすぐやめる。』『言葉が通じない。』と答える方が多い。でも、同じ文化であるはずの『日本人の若者』についても、『すぐやめる。』『何を考えているかわからない。』とよく聞きます。どちらのとらえ方も同じですよね。育った国や環境の違いから、考え方や価値観には違いがあるもの。本当の意味で、互いを理解するのは難しくても、まずは『そういうものなんだな。』と受け入れてみてください。」と話されました。また、「海外人材からすると、日本文化や日本人のことを理解できないことが多いのと同様、日本人が『なぜ?』と思う海外の文化や行動は、彼らには『当たり前』の事だったりする。そうした“違い”にこだわり、海外人材の雇用を避けるのはとても残念なことです。」と述べ、「日本人であれ、海外人材であれ、基本は同じ人間であり、『一人で、日本で、そして和歌山で頑張っている若者の居場所を作り、『ともに育てる』ことが大切です。最後は人と人、心と心のつながりなのです。」と熱く語られました。 

最後に「これから人口が減少しマーケットが縮小する日本で、“鎖国”をしている場合ではない。子供たちが大人になるとき、世界中どこにでも行けるけど『日本にいることを選択する』状況を作るという視点が大切。海外人材は、海外の消費者や人材を和歌山、日本に呼び込むきっかけともなり、単に人材不足の解消のためではなく、日本の新しいマーケットを拡大するための『救世主』となる。他の国にどんどん遅れないようにするという感覚も、これからは大事です。」と結ばれました。 

続いて、当院の人事担当の総務部課長 筒井智史から、当院での外国人雇用について報告しました。「彼らは、私たちよりも日本や日本人を理解しようと努力している。人材の確保という『上から目線』ではなく、『選んでもらえる病院』になるために、海外人材の人達との交流を通じてお互いの理解を深めたい。」と述べました。 

質疑応答では、実際に雇用している職場の方から、「コミュニケーションにポケトークなどの翻訳機を使用してみるのはどうか?」といった質問や、「国民性によって職種や技術の得意分野があるように思うので、適切な教育によりもっと海外人材を活かせると思う。」「看護や介護以外の雇用状況についてはどうか?」など、活発な意見交換が行われました。終了後も、実際に介護職を目指す外国人を指導していた経験者の方もおり、講師を含めて参加者同士交流していただく機会となりました。

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