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医療法人匡慈会 伏虎リハビリテーション病院

第4回多職種合同グループワーク

2020年02月27日 UP

和歌山市第3在宅医療介護連携推進センターでは、医療・介護・福祉等関係者の方の情報交換、共有を深めることを目的に「多職種合同グループワーク」を開催しています。
第4回目は、2月13日(木)に「ざっくばらんに多職種連携!」と題し、ミニレクチャー・事業所PR・意見交換をおこないました。
まず、和歌山サポートセンタ-りん 相談支援専門員の平岡 充好氏から、さまざまな障害のある方の相談支援体制や事業内容(基幹相談支援・委託相談支援・特定相談支援/障害児相談支援・一般相談支援)や、和歌山市内の相談窓口を紹介され、「住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせるよう、障害サービスや専門機関につなぐことを目的に支援しています。しっかりお話を聴きアセスメントすることが大事。どのような障害福祉サービスがあるか、相談窓口がわからない時は、和歌山市内6か所の相談支援事業所にご連絡ください。」と話されました。(※相談支援事業一覧表は、和歌山市障害者支援課ホームページ内の「相談窓口」に掲載されています。)
次に、利用者様にとっての地域の“資源”として、各事業所や団体のPRを行いました。
普段聞けない各事業所様が大切にしていることや、独自の取り組みについて情報交換できました。
続いて、「在宅での多職種連携~それぞれの役割をどう考える?」というテーマで、何を大切にして取り組んでいるか?具体的な取り組みや課題、他職種への要望など、それぞれの立場で考えていることを自由に話しあいました。「職種によって利用者様の見方が違い、担当者会議ではADL(日常生活動作)中心で議論されがち。QOL(生活の質)やIADL(ADLに関連する家事や服薬管理や電話対応、金銭管理などの幅広い動作)の低下を防ぎ、生きがいや社会とのつながりに着目した目標を決め、共有することが大切。」「同じ視点・目標をもってかかわると、本人やご家族の意思に沿った支援につながりやすい。自分がサービスを受ける立場だったら何を尊重してもらいたいか?考える。」「関わる時点により、利用者様の気持ちや発言が変わると思われる場合も、その場その場で見せるご本人の姿はすべて真実であり、1つの場面だけを捉え偏った見方をせず、全員が『ご本人像』を共有し、同じ意識で関わることが大切。」という意見が出ました。
各職種の計画・評価や、記録、データなどの共有方法については「共通認識を持ち共有方法を工夫することを心掛ける。“誰かがする”ではなく“みんなでする”という気持ちが大切。」「ケアマネ1人が利用者様のすべてを把握することは難しい。各職種がそれぞれ関わる場面で、変わったことなどを、その時点で報告する。また、集まった情報をいかに速やかに関係者間で共有するかでタイムリーな対応ができる。」「学習会などの機会を活かし、顔が見え話ができる関係性を作ると、連携しやすくなる。」など熱心に話し合いました。
その他、介護サービス外の支援が必要な場合に苦慮している現状や、介護分野での人材不足と外国人雇用、職員教育などの取り組み、連携するうえで不可欠なコミュニケーションの難しさなど、多岐にわたる問題点も出されました。互いの現状や思いを共有でき、今後の活動への気づきや考える機会となり、閉会後も、参加者同士が交流する姿が見られ、地域で利用者様を中心につながる“仲間”として皆さまの輪が広がりました。

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